畠山美由紀 Monday Chronicle | 10日後

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10日後

2011.03.21

みなさまから届いた多くの励まし、私の家族、友人に関する安否情報の数々とご協力に心から感謝申し上げます。そして今月開催予定だった岡山、尾道、山形のライブは、様々な理由で中止となりましたが、そのひとつとして、私の家族の安否確認ができないこともあったかと思います。主催者、ミュージシャン、スタッフ・関係者の方々には、直接電話でお詫びとお礼を申し上げましたが、皆様からは、心暖まる言葉を頂きました。楽しみにしてくださっていたお客様、本当に申し訳ございませんでした。主催者の方からは「お客様の中には、チケットの払戻しはいいから、そのまま寄付してください」と仰って下さった方々がたくさんいらした事を聞きました。
深く深く感謝いたします。また必ず、岡山、尾道、山形へ行きたいと思います。
その時は、皆さまと会いできたら嬉しいです。

おかげさまでつい先日、父と短い電話ができました。
衛星電話をかけるためにずらりと人が並んでいるため一人一分、一カ所にだけということであまり詳しいことは聞けませんでしたが、幸いに家族、知人とも無事、しかしライフラインが寸断されていて、大変な暮らしをしていると言っていました。

その後、実家のすぐ近くに住んでいる友人から電話がありましたが、
ほんの数百メートル先まで津波が押し寄せてきて、
「美由紀、わたしたちの知っていた景色は、もう失くなってしまったよ」と。
彼女は赤ちゃんがいるので、おむつ等の洗濯が大変で、川で洗濯していると言っていました。それでも最後には、馴染みのギャグを言い合って笑いました。一緒にまた笑えて良かった。私たちの住む地区は少し坂になっていて、それが幸いしたみたいです。だけど、それはたまたまのことであって、あまりにも多くの人たちが家族をなくし、友人をなくし、全てをなくしてしまった。

陸上自衛隊で現在救護活動をしている私の心優しき従弟も、
あまりの被害の悲惨さに胸がつぶれる思いだ、と疲れた声で話していました。
今後は被災者の方々だけでなく、救護活動をしてくださっている方々の心のケアが
すごく大事なんだということも強く思います。

様々なメディアで報道され、みなさまもよくご存知だと思うので、
私がここでいろいろ書くのも僭越ですが、関東のための電力を供給するための
福島原発のために命がけで仕事をしてくださっている方々に深い畏敬の念を抱きます。

こんなことになってしまってから・・・と自分で思いますが、
私たちはやっぱり一人では生きてゆけないんだ、助け合わなくてはいけないんだと、
と強く感じています。

どうぞみなさまひとりひとりが元気でやってゆけますように。
今日はこれで失礼します。

【気仙沼市の復興応援プロジェクト】
Re:us.気仙沼(リアス気仙沼)」の立ち上げに参加させて頂きました。
 Re→もう一度、us→私たちの手で気仙沼を復興しよう!大丈夫、必ず復興する!
「ふるさと」を歌いました。